はじめに — なぜ“歴史”を知ることがレイキ実践の質を高めるのか
レイキを学び始めた多くの方が驚くのは、「レイキには流派がたくさんある」という事実です。臼井式、直伝、カルナ、その他の海外の発展系レイキの数々。名称だけを並べても混乱しそうですが、そのルーツを辿ると、すべての源流は 臼井甕男(うすい みかお)という一人の日本人 に行きつきます。
では、臼井式の原型はどのように生まれ、どのように広まり、世界に渡ったあとにどう変化していったのでしょうか。
この臼井甕男氏がレイキを広めるにあたったヒストリーをたどってみると、レイキの「本質」を掴むことにつながります。
レイキはとてもシンプルな技法ですが、なぜシンプルな技法に落とし込めたのか、そこに込められた意味がわかり、日々の実践にも深みが生まれます。ここででは、臼井式レイキの誕生から、世界で広まる過程、そして現代レイキとの違いまでを丁寧に解説します。
臼井甕男の生涯とレイキ誕生の背景
臼井甕男(1865–1926)は、岐阜県で生まれました。職業は諸説ありますが、共通するのは「人の幸せに貢献したい」という志を持っていた人物であったという点です。
レイキ誕生のきっかけ
伝承では、臼井氏は「人を癒す力を身につけたい」と願い、さまざまな文献・宗教・療法を研究したものの確かな方法には出会えませんでした。
その後、京都・鞍馬山での断食・瞑想(21日間と伝えられる)を行い、最終日に強い光の体験とともに“宇宙エネルギー”を認識したとされます。
この体験がレイキ発祥の象徴的なエピソードであり、
ここから臼井氏は 「手当て療法」 を体系化し始めます。
「レイキ療法」のスタート
1922年、東京・青山に「臼井霊気療法学会(霊気会)」を設立。
ここでは、
- 手当て療法
- 五戒
- 自己修養
- 実践の哲学
などを含む体系としてレイキが伝授されました。
当時のレイキは現在よりも“治療的”であり、実際に多くの人が来院し、体の不調の改善を目的に施術を受けていたという記録が残っているようです。
林忠次郎による海外への伝播と「西洋レイキ」の形成
臼井氏の弟子の中でも、レイキの歴史を語る上で欠かせない人物が 林忠次郎(はやし ちゅうじろう) です。
元海軍軍医で、臼井式レイキを医療の観点から整理し、手技をより明瞭に体系化した人物です。
林レイキの特徴
- 位置(ハンドポジション)を細かく体系化
- 施術のプロトコル化
- “治療院方式”の運営
これにより、臼井式の「直感的で自由な手当て療法」から、
よりわかりやすく教育しやすい 構造化されたレイキ技法 になりました。
高田ハワヨとの出会い
1930年代、林氏の施術を受けて健康を回復した日系アメリカ人女性・高田ハワヨ(Hawayo Takata)がレイキを学び、ハワイへ持ち帰ります。
ここから、レイキは一気に世界へ広がり始めました。
海外での独自のアレンジと現代レイキへの影響
海外でレイキが広まった際、文化的背景の違いから説明や技法に独自の調整が施されました。
代表的なアレンジ
- シンボルの簡略化・区分け
- 西洋圏に合わせた物語化(臼井氏の生涯エピソードの脚色など)
- アチューンメント方式の変更
- 料金体系・階層構造の導入
当時の西洋ではスピリチュアルな療法に強い偏見があり、
「誰でも習える」よりも「厳格で価値ある秘技」として伝える必要がありました。
そのため、
- 3段階のディグリー(1st, 2nd, 3rd)
- 高額なティーチャー費用
- 権威付けのための物語
これらが形成され、これが 「西洋レイキ(Western Reiki)」の原型 になります。
現代のレイキはどう変化した?世界に20以上の流派が生まれた理由
高田氏の弟子たちがそれぞれの国で教えるようになり、レイキは急速に多様化します。
西洋レイキの変化
- ヨガ・チャクラ思想との結びつき
- カルナレイキやセイキムレイキなど新系統の誕生
- 非接触ヒーリングの普及
- アファメーションや心理療法との融合
レイキ自体はシンプルですが、世界に伝わる過程でさまざまなスピリチュアル文化と混ざり、豊かなバリエーションが生まれました。
日本での「逆輸入」
1990年代以降、海外で発展したレイキが日本に逆輸入され、
2005年に土井裕氏が創設した、臼井式と西洋式を統合した「現代レイキ(現代霊気法)」が生まれています。
直伝霊気と臼井式、現代レイキの本質的な違い — 技法・哲学・目的の比較
ここでは、学ぶ人が最も気になる「違い」を明確にまとめます。
目的の違い
- 直伝霊気 … 精神性の向上・人格の完成
- 臼井式西洋レイキ … 手順が明確・日常の癒し・ポピュラー
- 現代レイキ … ヒーリング・日常の癒し・自己成長
直伝霊気は武道や禅の思想に近い「修行的」な色があります。
現代レイキはより生活に溶け込みやすい柔らかいアプローチです。臼井式西洋レイキは現代レイキよりも柔軟で、ティーチャーによってさまざまな伝わり方をしています。
技法の違い
- 直伝霊気は直感的
- 臼井式西洋レイキはハンドポジションが明確
- 現代レイキは両者の統合
直伝霊気はとくに、身体の治癒に重きが置かれていた背景も影響してか、てのひらが感じる「ひびき」と呼ばれる体の不調を敏感に感じられることに重きが置かれていたようです。
アチューンメント方式
様式は多様ですが、本質的には レイキの回路を開くプロセス である点は共通しています。
シンボルの意味づけ
西洋ではチャクラ思想と密接に結びつくことが多く、
東洋では仏教・気功・陰陽五行の世界観に寄ることが多いです。
学ぶときに大切なのは「どの流派か」ではなく「自分なりの活かし方」
歴史を学ぶと、「結局どれが正しいの?」と思うかもしれません。
しかしレイキにおいて重要なのは、流派の“正統性”ではなく、あなたの日常が癒されていくかどうか。
自分が何に興味があり、どの方法なら日常にうまく取り入れ、溶け込んで実践できるかを考えながら選んでみることをお勧めします。
どの流派でも共通しているもの
- 宇宙のエネルギー(レイキ)を流す
- 手当てによる癒し
- 自己浄化・心の安定
- 自分と他者の幸福を願う態度
- 愛と調和の精神
違いは「説明の仕方」や「教え方」であり、
レイキそのものはどの流派でも本質は変わりません。
おわりに — レイキの源流を知ることで、実践が深まる
臼井甕男氏から始まり、林氏・高田氏を通じて世界に広がったレイキ。
その過程で文化や考え方が混ざり合い、多くの流派が誕生しました。
歴史を知ることで、
- 技法の背景がわかり
- 自分のレイキの位置づけが理解でき
- 実践がより意義深いものになります
あなたがどの流派を学んでいても、これからどんな学びを得て、癒しのプロセスを踏んでいっても、レイキの根底にあるのは 「癒し・調和・成長」 という普遍的な願いです。
レイキの源流を知った今日から、
あなたのヒーリングはさらに確信を持って進んでいくでしょう。

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レイキとは何か?科学的視点とスピリチュアル的視点から解説